子供から、大人まで人気・思い出深いアニメソングをとりそろえています。

アニソン主題歌店

1,500円以上で送料無料!
※一部大型商品を除く
カートを見る ヘルプ
あ行 か行 さ行 た行 な・は行 ま行  
  や・ら・わ行 ゲーム レーベル別 BOXセット 限定盤 全般

 

伊福部昭

  アイテム一覧  
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
ミレニアムゴジラベスト/伊福部昭 東宝特撮映画傑作集 宙-伊福部昭 SF交響ファンタジー 響-伊福部昭 交響楽の世界 譚 ― 伊福部昭の芸術1 初期管弦楽 伊福部昭 映画音楽選集 伊福部昭の芸術9 伊福部昭音楽祭 伊福部昭の芸術(7) 楽 協奏風交響曲&協奏風狂詩曲~伊福部昭の芸術5 伊福部昭 吹奏楽作品集 舞 ― 伊福部昭 舞踊音楽の世界
ミレニアムゴジラベスト/伊福部.. 宙-伊福部昭 SF交響ファンタ.. 響-伊福部昭 交響楽の世界 譚 ― 伊福部昭の芸術1 初期.. 伊福部昭 映画音楽選集 伊福部昭の芸術9 伊福部昭音楽.. 伊福部昭の芸術(7) 楽 協奏風交響曲&協奏風狂詩曲.. 伊福部昭 吹奏楽作品集 舞 ― 伊福部昭 舞踊音楽の世..


ミレニアムゴジラベスト/伊福部昭 東宝特撮映画傑作集

[ CD ]
ミレニアムゴジラベスト/伊福部昭 東宝特撮映画傑作集

・伊福部昭
【EMIミュージック・ジャパン】
発売日: 2000-12-06
参考価格: 2,100 円(税込)
販売価格: 1,891 円(税込)
 Amazonポイント: 18 pt
( 在庫あり。 )
ミレニアムゴジラベスト/伊福部昭 東宝特撮映画傑作集 ※一部大型商品を除く
- 収録曲 -
1. 「ゴジラ」~足音M.E.~メイン...
2. 「ゴジラ」~ゴジラ上陸
3. 「ゴジラ」~エンディング
4. 「空の大怪獣ラドン」~メインタイ...
5. 「空の大怪獣ラドン」~超音速の追...
6. 「空の大怪獣ラドン」~ラドン福岡...
7. 「地球防衛軍」~メインタイトル
8. 「地球防衛軍」~第一次攻防戦
9. 「大怪獣バラン」~メインタイトル
10. 「大怪獣バラン」~漁船遭難~爆雷...
11. 「宇宙大戦争」~メインタイトル
12. 宇宙大戦争
13. 「キングコング対ゴジラ」~メイン...
14. 「キングコング対ゴジラ」~ゴジラ...
15. 「キングコング対ゴジラ」~キング...
・・・
カスタマー平均評価:  4.5
東宝レコード「SF映画の世界」を彷彿!
1970年代に東宝レコードからリリースしていた 「SF映画の世界」は、東宝特撮映画のBGMに加え 曲間に映画のワンシーンからの抜き出しシーン(もちろん音声のみ)が 入っているのがすごく良かった。 地球防衛軍では「確信を得てからでは遅すぎる事もある」や 「グッドニュース、グッドニュース、皆サーン、ヨリコンデ下サーイ、  アッタラシ、キッカイデス」 等、映画を見たことが無くても、その映像を写真から想像して楽しんでいたのです。 このCDには、そういう音声抜き出しは残念ながら無いのですが その分、収録曲が増えており 伊福部昭 好きには、たまらないベスト盤と言っていいでしょう。 しかも、音声を若干聴きやすく加工してあり、疑似ステレオにもなっています。 なおかつ、それが原盤を壊すようにはなっていないので好感が持てます。 これを聴いた後は、東宝レコード盤は、音がこもって聞こえるぐらいです。
高音質で蘇った伊福部映画音楽
 このベスト盤は「ミレニアムゴジラベスト」というタイトルですが、ゴジラの 「ミレニアムシリーズ」ではありません。また、ゴジラシリーズの音楽を 満遍なく集めたものでもありません。伊福部昭の「ゴジラ」から「メカゴジラの逆襲」までの 15作の東宝特撮映画音楽を集めたものです。ゴジラ以外の映画もあります。時代順に30曲73分。  特徴は、デジタル・リマスターによって音質、音量が向上し、擬似ステレオ化も されているということです。過去に発売されたサントラを持っている人も、一聴の価値ありです。  選曲はなかなかいいと思います。あえて挙げれば緯度0大作戦メインタイトル、 ザ・ピーナッツの「聖なる泉」などが欲しいところです。宇宙大戦争マーチも短縮されています。  ゴジラのエンディングや「モスラ対ゴジラ」の曲はとても美しいです。 合唱曲や、もちろん怪獣の曲もあります。しかし何と言っても強調したいのは マーチ(作曲者曰くアレグロ)です。15曲もマーチが収録されています。  ブックレットは、バランやキングコングの歌詞 (対訳はない)も載っていて、なかなか詳しいです。  ゴジラをよく知らない人が聴いても、いくつかの曲はきっと知っていると思います。 特撮映画の音楽だからと馬鹿にしてはいけません。伊福部昭の音楽は本当に素晴らしいです。 なお平成ゴジラのベスト盤は「The Best Of Godzilla 1984-1995」(輸入盤)があります。 また、「伊福部昭の芸術」シリーズなど彼の純音楽も聴いてみてください。 タプカーラ交響曲や交響譚詩、SF交響ファンタジーなどがおすすめです。
ゴジラだけでなく伊福部氏の手がけた東宝特撮作品の代表曲30曲がリマスタ・ステレオで甦る!!
伊福部昭氏の手がけた東宝特撮映画作品の代表的な30曲が、リマスタリングで見事によみがえりました。 これまでのCDより確実に音が良いうえに、モノラル音源を、技術的にステレオ化されており、音に広がりがあります。 収録作品も「ゴジラ」第1作の足音から始まり「メカゴジラの逆襲」まで(ここで止めているのも正しい判断)、 「ゴジラ」シリーズだけではなく「地球防衛軍」「宇宙大戦争」「海底軍艦」ほかの特撮作品も網羅しており、 タイトル曲やマーチのほか曲の配置のバランスも良く、これ以上はない選曲でまさにベストの出来で、おすすめです。 ブックレットでは、各曲の解説も収録、ジャケット・イラストは開田裕治の描き下ろしです。
蘇る劇場の感動
 「怪獣大戦争」「ゴジラ対ヴィオランテ」で流れた ”怪獣大戦争マーチ ”「サンダ対ガイラ」の”L作戦マーチ”がクリアーな音質で最後まで聞けます。  かって「ゴジラ対モスラ」サントラ盤を買って 映画と同じように途中で音楽が切られていたんで凹んだことがありますが、これはそれがないです。 買って損はしないはず。
偉大な作曲家を偲ぶ
 2006年の2月9日、伊福部昭の訃報が伝えられた。  日本の音楽、ことに怪獣映画の音楽を支えた方で、クラシックの分野でも活躍目覚しく、文化功労者とされていた人である。  私は当時の怪獣映画を実際に観た世代ではないし、音楽の分野でもずぶの素人なのだけれども、去年の暮れにこのCDを購入して、高齢ながらも氏が存命であるのを知っていささか驚いた記憶がある。その数ヵ月後にこうして訃報を聞いたというのは、なにか不思議な縁を感じさせられた。  あまりに有名なゴジラのテーマは小さいころから聞いているし、今もスポーツ報道番組で松井選手が登場するときは必ずといっていいほど流れる。きっとこれから先も流され続けることだろう。理屈ではなく、日本人にとってどこまでも慣れ親しんだ曲なのだ。怪獣映画が一部のマニアだけでなく日本中で愛好されていた時代は、確かにあった。  このCDには聞くと興奮する曲ばかりがクリアーな音質で収められているが、残念なことに私はそれが用いられた映画はほとんど観ていない。今後少しずつでもどのように効果的に使用されているかを確かめたい。特に8番と25番がお気に入りだ。  25番『怪獣大戦争マーチ』は文句なしの名曲だ。いまTV番組「世界ふしぎ発見!」の日立の黒澤明の映像を用いたCMに流されている、あれである。  元気を出したいとき、気分が浮かないとき、そうした弱っているときにこの曲を聴くことで気分の転換を図り、それが功を奏した際に、いまいちど伊福部氏の偉大を思い知らされ、このような素晴らしい人物が最近まで確かに生きていて、この世に存在していたことを確認し、ふと感慨に耽るのである。

宙-伊福部昭 SF交響ファンタジー

[ CD ]
宙-伊福部昭 SF交響ファンタジー

・日本フィルハーモニー交響楽団
【キングレコード】
発売日: 1995-11-22
参考価格: 2,854 円(税込)
販売価格: 2,711 円(税込)
 Amazonポイント: 27 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,920円〜
宙-伊福部昭 SF交響ファンタジー ※一部大型商品を除く
- 収録曲 -
1. SF交響ファンタジー第1番
2. 同第2番
3. 同第3番
4. 倭太鼓とオーケストラのためのロン...
カスタマー平均評価:  5
伊福部先生はあまり好きではないようですが・・・
作曲した伊福部昭 先生自身は、細切れな曲がつながっているだけの このSFファンタジーをあまり好きではないという発言をされていますが 特撮オタから言うと、あの曲が高音質でフルオーケストラで聴けるだけで感激なのです。 オリジナルサントラの低音質でモノラル録音を聞き慣れた我々にとっては 霧が晴れたかのような音。 しかも、以前スターチャイルドレーベルから発売されていたレコード盤は ライブ録音だったのに対して、こちらはスタジオ収録盤。 客の咳や、拍手等、邪魔な物が一切無いので 曲だけを楽しむことができます。
本物の演奏
「SF交響ファンタジー」 伊福部昭が、自らの映画音楽を演奏会用に編曲した3番まであるメドレー的組曲。 「ゴジラVSデストロイヤ」は、このSF交響ファンタジーに+αして作ったと伊福部自身が語っているのは興味深い。まぁそれは置いといて、さすが芸術シリーズ!一気に全曲録音+ブーレスケとは!ゴジラ世代の「広上淳一」と日フィルと伊福部自身が監修と来たものだ。これを名演と言わず何と言う!さて本格的な感想を述べれば、広上さんはさすがと言えるだろうか、曲の本質を巧く見極め、夜曲などは陶酔するかのような演奏を見せながら、マーチなどでは細かい音まで気を配り、巧く盛り上げながら、絶妙なテンポ感とバランスを大事にする姿勢。丁寧すぎると言われる芸術シリーズ。だがこれに限っては広上淳一と、日フィルの執念が伺える。「SF交響ファンタジー」はその面白さから多数の演奏会で奏されることが多い。それの極め付けが本名徹次指揮、日フィル演奏の卆寿のものだろう。だがどれもバーニングし過ぎで、驚速。映画音楽としての面白さが減っているのも事実。その"映画音楽"としての面白さを見せ付けてくれた広上淳一、及び、日本フィルハーモニー交響楽団に感謝する。
もはや一つの映画(シャシン)である
 SF交響ファンタジーという曲は、作曲者が言うには単なるメドレーなのですが、 明らかにそれ以上の魅力があります。第3番までありますが、第1番が非常に うまくまとまっており、演奏される機会はダントツで多いです。しかし このCDの演奏は少し不満が残ります。SF交響ファンタジーはマーチの部分で 盛り上げなければなりません。しかし、この演奏ではテンポが遅く、緊張感に欠け、 あまり盛り上がらないのです。私が初めてこの曲を聴いたのが、このCDで、 その時は非常に興奮しました。しかし他のCDも集めていくと、第1番は それほどでもないな、と思うようになりました(小松一彦指揮のものが一番好きです)。  第2番と第3番は、商品化された演奏の中ではこのCDが最も優れていると思います。  「伊福部昭の芸術」シリーズは、静かな曲、美しい曲が特に素晴らしいのですが、 このCDも例外ではありません。また、ゴジラ、バラゴン、キングギドラ、 キングコングなどの怪獣のテーマも、重低音が凄まじい迫力です。  最後の「ロンド・イン・ブーレスク」は怪獣大戦争マーチなどを使った曲で、 SF交響ファンタジーよりも前に作曲されました。「SF?」には入っていない曲ばかりです。  このCDはトラックが細かく分かれており、解説書も充実した内容になっているため、 映画を見ていない人でも楽しめます。全部で約54分あります。音質は良いほうだと思います。  ということで不満もありますが、全体としてはよくまとまっており、星5にしました。 是非買って、メーサーマーチや地球防衛軍マーチに酔いしれてください。  なお、この3曲に映像をつけた「ゴジラ・ファンタジー」というビデオもあります。 演奏は東京交響楽団(初演)のものです。
興奮間違いなしの1枚
 伊福部作品の中では、聴き手のアドレナリン放出度ナンバーワンの1枚だろう。広上淳一の指揮もすばらしい。オケの演奏水準にも不満はない。ナクソス盤でこの曲の第1番を聴いた人は、きっと「曲は最高なのだが、もっといい演奏で聴きたい」と思ったことだろう。その欲求に十分に応える見事な録音である。SF交響ファンタジーは、伊福部自身が「この曲は本当は作りたくなかったが、怪獣映画ファンの熱意に押されて、イベント的な演奏会用に編曲した。自分の作品リストからは削りたい。ファンタジーの命名は、幻想的という意味ではなく、交響曲のようにテーマが発展せず、単に怪獣映画用に書いた素材を並べただけという意味で使っている」という趣旨のことを語っている。となれば、今後、新録音がたびたび登場するのは難しいのかも知れず、この名曲の当面のベストの選択は、この1枚ということになるだろう。ただし、SF交響ファンタジーの1番から3番の中で、突出して衝撃的なのは1番で、後の2曲は少々おとなしい。
宇宙大戦争のフルオーケストラはとにかく必聴!!!
 伊福部作品の中で、特に東宝特撮作品との関係では右に出る作曲者がいないほどとおもわせる「SF交響ファンタジー」です。
 かつて、家庭にビデオ等の映像記録媒体がないときから伊福部さんの音楽を聴くとゴジラが、モスラが、キングギドラが、サンダが・・・目に浮かんでました。
 今回の日本フィルハーモニーによる交響曲は、その感動を増幅してくれます。
 特におすすめは、宇宙大戦争のマーチです。こちらは最近出た吹奏楽版も是非聴いてください。元気になること間違いなしデス。

響-伊福部昭 交響楽の世界

[ CD ]
響-伊福部昭 交響楽の世界

・日本フィルハーモニー交響楽団
【キングレコード】
発売日: 1995-11-22
参考価格: 2,854 円(税込)
販売価格: 2,711 円(税込)
 Amazonポイント: 27 pt
( 通常4〜6日以内に発送 )
中古価格: 2,000円〜
響-伊福部昭 交響楽の世界 ※一部大型商品を除く
- 収録曲 -
1. シンフォニア・タプカーラ
2. 管弦楽のための「日本組曲」
カスタマー平均評価:  4
伊福部昭の素晴らしき世界
 シンフォニア・タプカーラ、別名「タプカーラ交響曲」は、伊福部さんの 唯一の交響曲と言われることがあります。彼の作品で最も素晴らしいものの 一つだと思います。私は第1楽章と第3楽章が迫力があって好きです。 アイヌ語の「タプカーラ」(大地を力強く踏みしめて踊る)の通りです。 また、曲全体に北海道の寒さと美しさが表れている気がします。  2曲目、「管弦楽のための日本組曲」は最も初期の曲「ピアノ組曲」を 1991年に管弦楽にしたものです。これまた踊りをテーマにしています。 迫力のある「盆踊り」、美しい「七夕」、愉快な「ながし(の芸人)」、 再び大迫力の「ねぶた」の4曲で構成されます。伊福部さんは踊りや祭りの音楽を たくさん書いた人でした。  演奏については、コンサート(ライヴ)録音でないため迫力が足りないと 思う方もいると思います。しかし、ライヴでないのが「伊福部昭の芸術シリーズ」の コンセプトだと思います。卒寿祝いは「特別編」でしたし。音質・音量は素晴らしく、 美しい曲は特に美しく感じられます。初めてタプカーラを聴く人にもおすすめします。 また、基本的にこのシリーズは作曲者監修で、かなり細かく指導したと言われています。  6月末に発売される「伊福部昭の芸術9」には、この2曲を含む日本フィルの コンサート録音を聴くことができます。指揮者が違うため、特に日本組曲は、 このCDとは全く異なる雰囲気を持っています。聞き比べてみてください。  最後に一言。CDジャーナルは「バランの世界を彷彿とさせる」と書いていますが、 少なくとも「大怪獣バラン」のメインタイトルとは似ていません。
伊福部
日本的な音楽が病みつきになります。
ただし、録音のせいか低音がはっきり聞こえない部分があります

譚 ― 伊福部昭の芸術1 初期管弦楽

[ CD ]
譚 ― 伊福部昭の芸術1 初期管弦楽

・日本フィルハーモニー交響楽団
【キングレコード】
発売日: 1995-11-22
参考価格: 2,854 円(税込)
販売価格: 2,711 円(税込)
 Amazonポイント: 27 pt
( 在庫あり。 )
譚 ― 伊福部昭の芸術1 初期管弦楽 ※一部大型商品を除く
- 収録曲 -
1. 日本狂詩曲
2. 土俗的三連画
3. 交響譚詩
カスタマー平均評価:  5
ともかく良い
片山っていう人はなんて良い人なんでしょうか。博覧強記というだけではなく文章の構成もいいし、そして語り口がこの人独特のものがあります。 このCDは少し前に出たものでした、CDの冒頭には黛さんのエッセーが添えられております。黛さんも多分最晩年に近かったのではないでしょうか。いわば、日本が最後の「いいとき」をすごしていた、本当の末期の瞬間に登場したCDだったのでしょう。 その伊福部の初期の管弦楽作品ですね。日本狂詩曲の第2楽章は記念碑的な作品です。伊福部先生の著書「管弦楽法」上巻の冒頭近くにこの曲の第2楽章が掲載されていたのを見たとき、その鮮やかな作法に感激したことがあります。音楽的な情報の限られていた時代にこれほどの管弦楽法を独学で身につけていた伊福部という人の恐ろしさを改めて思い知らされる強烈な音楽です。さて録音ですが、広上淳一(この人の好き嫌いは別として)の指揮でこの作品は生まれ変わりました。このテンポは良いです。もちろん過去の演奏も秀演が多かったのですが、この演奏は納得感があります。ダイナミックの変化も秀逸です。いずれにしてもこのCDは不覚にも最近まで認識をしていなかったのですが、やはりもっと前に知っておきたかった演奏でした。是非
日本人としての"血"を描いた作曲家。
伊福部昭の生前、キングレコード社(ファイアバード)がやってくれた! 今まで、まともに聴けなかった作品などを新録するなど、伊福部昭監修と云う事も相まって、名演。 しかしそこらへんがスタジオ録音の常か、熱気が薄いなど、丁寧過ぎるだとか、 そんな事じゃぁ、伊福部昭は語れない! 広上先生はとんでもない人だ。 日本狂詩曲での安定したテンポや細部への気配り、 土俗的三連画でのテンポはやや不安定だが、完璧な演奏、 交響譚詩では昭先生曰く、「元気の無い音楽」との事だが、 広上先生はそこらへんを表現したのか、乾燥した演奏に仕上がっている。 この三つの傑作を、完成した演奏で聴けるのはすごい。 伊福部昭に最近ハマったと云う方に、このシリーズをお勧めする。
これもひとつの「伊福部」
「演奏が上品過ぎる」とか「熱気が無い」などと言われることのあるこのシリーズだが、 このような演奏もひとつの形ではないだろうか。 日本狂詩曲は、確かに少々上品過ぎるきらいはあるが、個々の楽器の表情を引き出した 非常に繊細な演奏に仕上がっている。 交響譚詩は指揮者である広上淳一氏が「一番のお気に入り」という作品だけあって、 決して暴走することは無いが、作曲者・指揮者・演奏者の情熱が滲み出ている。 60年以上前に既に日本にこのような作品があったことは、誇りだと思う。
決定版
数ある伊福部氏の管弦楽作品集でも最も優れた演奏ではないかと思います。もちろんたまに気になる演奏のキズらしきものも聞こえますが、それを覆い隠すぐらいの気品にあふれた演奏です。楽曲の土俗性と演奏の品格のブレンドがすばらしい。とくに「土俗的三連画」の演奏はこの楽曲の決定打と言えます。

伊福部昭 映画音楽選集

[ CD ]
伊福部昭 映画音楽選集

・伊福部昭 ・上海交響楽団 ・林有声
【キングレコード】
発売日: 1999-11-26
参考価格: 4,200 円(税込)
販売価格: 3,990 円(税込)
 Amazonポイント: 39 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 3,200円〜
伊福部昭 映画音楽選集 ※一部大型商品を除く
- 収録曲 -
1. 「銀嶺の果て」~タイトル音楽
2. 「同」~劇中音楽
3. 「同」~劇中音楽
4. 「同」~未使用音楽
5. 「同」~劇中音楽
6. 「静かなる決闘」~エンディング音楽
7. 「ジャコ萬と鉄」~タイトル音楽
8. 「原爆の子」~劇中音楽
9. 「縮図」~劇中音楽
10. 「アナタハン」~劇中音楽(第1章)
11. 「セロ弾きのゴーシュ」~劇中音楽
12. 「ヌタック・カムシュペ」~第1楽曲
13. 「足摺岬」~タイトル音楽
14. 「人生劇場望郷篇 三州吉良港」~...
15. 「ゴジラ」~未使用音楽
・・・
カスタマー平均評価:  5
再現度高し!
モノラル、または光学録音でしか残っていない伊福部昭映画音楽を再演したものですが、非常に再現度が高いです。 伊福部音楽の持つ荒さ・重厚さもちゃんと再現しています。 選曲ですが、今まで知られてこなかった伊福部映画音楽、または演奏されるも、磁気テープが無い時代だった為、テープに残っていないといった音楽が中心で、特撮映画は極力省いてあります。 とはいえ、その中にも特撮映画でよく使われるメロディーが頻繁に出てくるので、伊福部映画音楽の入門CDとしても良いかもしれません(特にディスク2・トラック16の「姐己/劇中音楽」は、世界的に有名な怪獣のテーマ曲のメロディーそのままです) 特撮映画は極力省いてあると書きましたが、「怪獣大戦争」と「大魔神逆襲」の曲が演奏されてあります。 特に「怪獣大戦争マーチ」(ディスク2・トラック18)は、「オスティナート」など目ではないほど再現度が高いです(フルで演奏していないのが残念!) ちなみに、「銀嶺の果て」のタイトル音楽は、「伊福部昭の芸術9」にも再演奏されたのが収録されておりますので、これと共に購入して聴き比べるのも良いしょう。 伊福部昭の芸術9 伊福部昭音楽祭
クリアな音質で楽しめる
伊福部昭氏の代表的な映画音楽が、極めてクリアな音質で楽しめる盤です。 音質があまりよくないサントラ盤にも魅力はありますが、やはりクリアな音 で楽しみたいというのが正直なところで、この盤はおすすめできます。 氏の最初の映画音楽の「銀嶺の果て」は、60年ほど前の作品ですが、 至極クリアな音が楽しめます。 また、未使用音楽なども魅力的で、伊福部節がいたるところで楽しめ、 聴き終わると「やっぱり伊福部だよね!」と氏の偉大さに改めて気付くことに なるかと思います。

伊福部昭の芸術9 伊福部昭音楽祭

[ CD ]
伊福部昭の芸術9 伊福部昭音楽祭

・本名徹次
【キングレコード】
発売日: 2007-06-27
参考価格: 3,800 円(税込)
販売価格: 3,610 円(税込)
 Amazonポイント: 36 pt
( 在庫あり。 )
伊福部昭の芸術9 伊福部昭音楽祭 ※一部大型商品を除く
- 収録曲 -
1. SF交響ファンタジー第1番
2. 「銀嶺の果て」よりオープニングタ...
3. 「座頭市物語」オープニングタイトル
4. 「ビルマの竪琴」メインテーマ
5. 「わんぱく王子の大蛇退治」“アメ...
6. オーケストラのための特撮大行進曲
カスタマー平均評価:  3.5
記念盤としては買い
実際の演奏会にも行ってまいりました。 銀嶺の果てのタイトル音楽や、アメノウズメの舞を生オケで聴けるだけでも、ファンであれば 買い、ではあります。 しかしタプカーラは・・・やはり本名氏の振るそれとはどうも個人的にもソリが合わない。 個々の芸術(音楽)の感性・解釈の違い、と言ってしまえばそれまでなんですが、どうしても 彼の振るタプカーラは「毎回」何か違う、と感じてしまいます。 第一楽章では、不必要な遅さに苛立ち、第二楽章では、あってはならないと言っても良い テンポ。(明らかに速すぎる)。 クライマックスの第三楽章は、これまた逆に「無意味に」 煽って速すぎる、と感じました。ただでさえ演奏が大変な楽章なのに、あんなスピードで やっては(案の定)終盤で管楽器がついていけず。 あの楽章のバーバリックな爆発は、オーケストラとして「乱れの無い」大乱舞でなければ ならない筈。これでは却って演奏に集中出来ません。 個人的には解釈を間違えているとしか思えませんでした。 特撮大行進(だっけ?)の曲も、アレンジの元が吹奏楽版なので、原曲とは微妙に違う 箇所もあり(ロンドインブーレスクに近い解釈)、これも好みが分かれる所です。
全体的には良いが、タプカーラが問題。
伊福部昭追悼演奏会とでも言うだろうか? まぁそれはいいとして、伊福部昭音楽祭第一回は日フィルと本名の名演コンビだ。 第二回は伊福部昭記念オケという、言わばナショナル・フィルか?指揮者は忘れたなぁ・・・。 さて本題。 伊福部昭卆寿記念演奏会では「タプカーラ交響曲」「SF交響ファンタジー」「フィリピンに贈る祝典序曲」これらの名演を見せてくれた。極めつけはアンコールで奏されたタプカーラ第三楽章。誰しもが思っただろう「本名がタプカーラ全曲やったらどれだけすごいだろう」と。それがわずか一年で叶うとはある意味感動ものである。 その期待を大いに裏切ってくれた本名徹次に感謝する。 「SF交響ファンタジー」では、卆寿と違い、よりしっとりと演奏する形を取った。だからこそ感動できた。だからこそ燃える事が出来た。その後の映画音楽のテーマ集は中々面白かった。やはり、「バンドのためのゴジラ・ファンタジー」を管弦楽化し直した、特撮大行進曲など涙もの。 そしてついに日本組曲! 快速とはこの事か、テンポが良い。やや打楽器が弱めか?そしてとうとう佞武多!すごいテンポ感、見事だ。だが最後の最後にアチュレするとは・・・。今までの素晴らしい演奏が台無しではないか?まったく持って遺憾である。 次にタプカーラ。 第一楽章を14分かけて演奏すると言うのにまず驚きだが、一番驚いたのは最後の最後。面白い演奏をしていき遂に終わりかと思ったらそこで一気にかっ飛ばし終わる。なめとんのか本名?第二楽章も録音が悪いのだろうか?どこか練習不足な感じがしてしょうがない。そして第三楽章。卆寿の再来か?それとも失敗か?結果は大失敗。金管を主張し過ぎてると思ったら、肝心なとこでは隠れてしまう。荒い、不安定な演奏。Vnのソロもあまり良くない、やはりコンマスが木野氏から別の人に変わったからだろうか?それを除いたとしてもバランスが悪い。録音は卆寿よりも良くしたのかもしれない。それなのにこれだ。わずか一年でこうも変わるとは、ある意味すごいか・・・。
伊福部昭音楽祭!
伊福部昭氏一周忌、2007年にサントリーホールで開催されたコンサート (音楽祭)ですが選曲といい演奏といい、とにかくすばらしいです。 映画音楽もサントラでないオーケストラで、よい音で聞けるのもうれしい。 ですが「シンフォニア・タプカーラ」今まで聞いた演奏のなかでいちばんでした。 本名徹次氏、日本フィル様 ありがとうございます。 音楽祭は今年も第2回が開かれたとのこと、CDになるのを心待ちにしています。

伊福部昭の芸術(7)

[ CD ]
伊福部昭の芸術(7)

・本名徹次
【キングレコード】
発売日: 2003-11-27
参考価格: 3,000 円(税込)
販売価格: 2,850 円(税込)
 Amazonポイント: 28 pt
( 在庫あり。 )
伊福部昭の芸術(7) ※一部大型商品を除く
- 収録曲 -
1. 交響ファンタジー「ゴジラVSキン...
2. 交響組曲「わんぱく王子の大蛇(お...
カスタマー平均評価:  5
「わんぱく王子…」「ゴジラVSキングギドラ」を新演奏、新録音。高音質で楽しめる伊福部ワールド!
伊福部昭先生の、喜寿の演奏会用にまとめたスコア、交響ファンタジー「ゴジラVSキングギドラ」と、 先生自ら、このとき初めてオリジナル作品から、通常のコンサートで演奏が可能なように組曲化した、 交響組曲「わんぱく王子の大蛇退治」を演奏し、高音質で収録。 「ゴジラVSキングギドラ」では、ゴジラ、キングギドラ、怪獣大戦争マーチが楽しめますが、 それよりも、「わんぱく王子の大蛇退治」が必聴! 非常に音楽の比重が大きい長編アニメーション映画で、日本神話に題材をとりアレンジした物語です。 「アメノウズメの舞」では、日本の芸能誕生の瞬間の音楽を作曲。 まさに、「民族的・伝統的な音楽」が得意な伊福部先生の独壇場です。 ブックレット・解説書は、20ページ(表紙・裏表紙込み)。  演奏・録音時の伊福部先生、楽団の様子の写真も数点掲載。  特に、自作を語る伊福部昭先生の話が、それぞれの制作の経緯  が良くわかり、非常に興味深かったです。 ブックレットの内容: 「自作を語る/伊福部昭(談)」制作と演奏について 3.5ページ  ・交響ファンタジー 「ゴジラVSキングギドラ」     「ゴジラVSキングギドラ」のとき、「もう映画音楽の     現場に足を踏み入れる年ではないと」思ったが、     引き受けないなら昔のゴジラ映画の音楽を勝手に流用するぞ、     とまで言われたので、それくらいなら     自分で新しくきちんとやったほうがいい、から引き受けた     そうです。(半分おどしですよね。)  ・交響組曲 「わんぱく王子の大蛇退治」     映画音楽全体の中でも、際立って思い出深いもの。     ディズニーの「ファンタジア」を観た後だったそう。     効果音もみんな作曲家に任せて楽器でやると決まっていて、     非常に手間のかかる仕事だったそうです。 「作曲家と作品について/片山杜秀」  ・作曲家について(伊福部昭について)1.5ページ  ・各作品の曲別解説 5ページ 「アーティスト・プロフィール」 2ページ  ・作曲:伊福部昭 ・指揮:本名徹次、  ・合唱:CHOR JUNE ・演奏:日本フィルハーモニー交響楽団 「日本フィルハーモニー交響楽団・録音メンバー表」 2ページ
アニメ映画も見てください
 「芸術4」と同じく、映画音楽の再編です。「ゴジラvsキングギドラ」は 伊福部さんが言うとおり、「一回だけやって破棄す」べきだったかもしれません (過去に一度演奏されている)。「恥をしのんで」まで出す必要があったとは 思えない曲です。演奏もいまいち。映画のサントラのほうがいいです。  では、このアルバムは聴く必要がないのか。いえいえ、交響組曲になった 「わんぱく王子の大蛇退治」が素晴らしいのです。そっちだけ収録して 安くしてほしい気もします。曲、演奏、録音ともに「キングギドラ」とは 比較になりません。勇ましいメインテーマは一度聴いたら忘れられません。 「スサノオの旅立ち」はロンド・イン・ブーレスクにも使われた曲です。 「アメノウズメの舞」は何度聴いても飽きない、神秘さと美しさを持ち、 それでいて楽しい曲です。4章「大蛇退治」の最後は映画「地球防衛軍」でも 使われた曲です。組曲の最初と最後の歌はとても綺麗で、そして悲しげです。 他の映画(特撮など)で聴いたことのあるような曲もあれば、ここでしか聴けない 感じの曲もあります。ぜひ聴いてみて下さい。そしてアニメ映画「わんぱく王子の大蛇退治」も 素晴らしいので見てください。
幻の傑作が甦った!
「キングギドラ」のほうは平成ゴジラでの伊福部昭担当の第1作なので有名ですし、
サントラも出ています。
今回のバージョンでもそれほど大きな変更はありません。

交響組曲「わんぱく王子の大蛇退治」は、
ちゃんとしたアニメファンなら当然知っている、「白蛇伝」や「ホルス」などと並ぶ、
初期の長編アニメの傑作。
その劇判を編み直したものです。

オープニング曲も力強い名曲ですが、
「アメノウズメの踊り」こそアニメ映画音楽史上に残る名曲!

劇判バージョンよりも華麗で、
なおかつクライマックスの調子を外れたかとも思わせるほどの力強い演奏は、
何度聴いても圧倒されます。

わずか2〜3分の曲ですが、その展開の豊富さ、あでやかさ、
そして日本の舞踊音楽的な側面からも、
巨匠の代表曲の1つに数えてもいい素晴らしいものだと思います。

「わんぱく王子〜」のこの2曲のためだけに買っても充分おつりがくる1枚です。
伊福部昭の芸術
映画音楽というジャンルが、伊福部の創作活動を語る上での重要な一要素で
ある事は論を待たないと思うが、その中でもここに収録された「わんぱく王子
の大蛇退治」は、間違いなくその作品群の中でのマスターピースの一つである。古代日本神話という題材・縄文の(とでもいうべき)大らかさと勇ましさを感じさせる必要性・アニメ映画であるが故に要求される音楽の
雄弁性という点で、彼以外の誰が書けるのかと感じる程、魅力的かつ優れた
楽曲が多い。
兼ねてからの、オーケストラで蘇らせてほしいという
ファン(私も含みます)の強い熱望が、今まさにここにかなえられた。

何よりあのオープニングのテーマ曲、そしてアメノウズメの踊りの楽曲が
新録のステレオ音源で聴ける!
元々本作品の為に作曲された楽曲数は非常に多く、もっと、もっとあの曲も、
この曲も盛り込んで欲しい、という事を言い出したらキリがないのでやめて
おきたいが、いずれにせよ伊福部昭の音楽が持つ大きな特徴と魅力を存分に

味あわせてくれる1枚である事は間違いありません。
同録の交響ファンタジー「ゴジラVSキングギドラ」もそうですが、こうして
改めて聴いてみると、本当に我々の血を揺さぶる「巨きな」音楽が書ける人
なんだなあと感心かつ感動します。


楽 協奏風交響曲&協奏風狂詩曲~伊福部昭の芸術5

[ CD ]
楽 協奏風交響曲&協奏風狂詩曲~伊福部昭の芸術5

・日本フィルハーモニー交響楽団
【キングレコード】
発売日: 1997-10-22
参考価格: 3,059 円(税込)
販売価格: 2,905 円(税込)
 Amazonポイント: 29 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,200円〜
楽 協奏風交響曲&協奏風狂詩曲~伊福部昭の芸術5 ※一部大型商品を除く
- 収録曲 -
1. ピアノと管弦楽のための協奏風交響曲
2. ヴァイオリンと管弦楽のための協奏...
カスタマー平均評価:  5
何しろ、前半の『ピアノ協奏曲』が逸品中の逸品。しびれました!
 伊福部 昭(1914.5.31-2006.2.8)の『ピアノ協奏曲』(1941)と『ヴァイオリン協奏曲』(1948 ※1971年改訂の決定稿)の2曲を収めた一枚。  両曲とも聴きごたえがあったなかで、CD前半に置かれた『ピアノと管弦楽のための協奏風交響曲』(ほとんど、『ピアノ協奏曲』と言っていいでしょう)が素晴らしい音楽で、「こーんな凄い、20世紀屈指のピアノ協奏曲の名曲があったんだなあ」と、心から魅了されました。  第1楽章【ヴィヴァーチェ・メカニコ】と第3楽章【アレグロ・バルバロ】の両端楽章は、エネルギッシュでラプソディックな音楽が鳴り響き、ほとばしります。プロコフィエフの『ピアノ協奏曲 第3番』に通じる、メカニックかつモダニスティックな音楽。  作曲者曰く、<別に戦争を礼讃するわけではないけれど、モダンな鉄と鋼の響きと民族的なエネルギーを結び付けられないかという想念にとらわれたのです。>(ライナーノートの「自作を語る」より)  第2楽章【レント・コン・マリンコニア】の音楽ったら、さらに素晴らしい。シベリウスの『トゥオネラの白鳥』の雰囲気を思わせる静かで、寂しげな音楽が、湖面を滑るように奏でられていくのですね。舘野 泉(たての いずみ)のクリアーなピアノの響きとともに、オーボエのソロがぞくぞくするほどの名演奏。知らず、聴き惚れてしまっていたなあ。  日本人作曲のピアノ協奏曲では、吉松 隆(よしまつ たかし)の『ピアノ協奏曲「メモ・フローラ」』と並んで、お気に入りの一曲になりましたよ。この素敵な音楽との出会いに、感謝!
二つの素晴らしい協奏曲
 まずピアノ協奏曲(協奏風交響曲)ですが、この曲は長い間楽譜が紛失していたため、伊福部さんは記憶を元に「シンフォニア・タプカーラ」「リトミカ・オスティナータ」の2曲を完成させました。もちろんこの3曲は全然別の曲ですが、メロディの一部が受け継がれたのです。しかし後の2曲と比べると、協奏風交響曲は少しだけ完成度が低いような気がします。もちろん伊福部さんの曲ですから悪くはないのですが、タプカーラやリトミカが素晴らしすぎるのです。ただ、この曲は現在このCDでしか聴けないため、ファンなら是非購入することをお勧めします。  次にヴァイオリン協奏曲第1番ですが、この曲は何種類かの演奏が出ています。第2番も演奏した小林武史による演奏が「協奏三題」に収録されていますが、この芸術5の演奏は、それに優るとも劣らぬ名演奏で、特にヴァイオリンに関しては小林以上と言って過言ではありません。この曲は後にゴジラなどで使われたモチーフがいくつか出てきますが、それとは関係なく、非常に美しく、迫力のある名曲です。現在、第1番と第2番のピアノリダクション版を収録したCDも発売されています。第2番について伊福部さんは「一個のヴァイオリンと云う楽器がもつ特性を、オーケストラとの対比にとって捉え、その協奏を通じて、吾々の血に隠されている感性を問いなおして見たいと考えました。……と云うのは、作品は民族の特殊性を通過して、共通の人間性に至達しなければならないと云うのが、作者の願いであるからに他なりません」と述べられていますが、第1番も同様だと思います。
まさに伊福部の音楽
伊福部の曲は、聴き始めてからものの数分、若しくは聴いた瞬間に 引き込まれますが、この盤も例外ではありません。 交響風協奏曲の第一楽章からゴツゴツと煽り立てる伊福部独特のリズムが 現れ、浮沈を繰り返しながら一気に第三楽章まで爆走する様は、後の シンフォニア・タプカーラやリトミカ・オスティナータに受け継がれています。 協奏風狂詩曲は、ヴァイオリンの特性を知り尽くした彼ならではの曲で 聴いていてすごくおもしろい。 ひょっこり現れる「ゴジラ」のテーマで「伊福部の音楽だ!」と再認識。 聴いていて思ったが、この2曲もまったく古さを感じません。 「クラシック」でも「現代音楽」でもない、まさに「伊福部の音楽」です。

伊福部昭 吹奏楽作品集

[ CD ]
伊福部昭 吹奏楽作品集

・陸上自衛隊音楽隊
【キングレコード】
発売日: 2005-04-27
参考価格: 3,000 円(税込)
販売価格: 2,850 円(税込)
 Amazonポイント: 28 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 1,990円〜
伊福部昭 吹奏楽作品集 ※一部大型商品を除く
- 収録曲 -
1. 古典風軍楽「吉志舞」
2. 交響譚詩(松本敏晃編)
3. シンフォニア・タプカーラ(松本敏...
4. SF交響ファンタジー第1番(福田...
カスタマー平均評価:  4.5
伊福部 昭の力強く、リズミックな音楽の特色を際立たせた快演
 聴けばどこかなつかしく、血が沸き立つような気分に駆られる伊福部 昭(いふくべ あきら 1914.5.31-2006.2.8)の音楽。  本CDには、『古典風軍楽「吉志舞」』を皮切りに、本来はオーケストラ作品である『交響譚詩』『シンフォニア・タプカーラ』『SF交響ファンタジー第1番』を吹奏楽用に編曲し、演奏されたものが収録されています。編曲は、『交響譚詩』と『シンフォニア・タプカーラ』が松木敏晃、『SF交響ファンタジー第1番』が福田 滋。  オーケストラによる演奏と比べて、音楽のバーバリズムな面が前面に押し出され、舞楽や祭りの原始的な雰囲気がストレートに伝わってくる気がしました。  なかでも、もともと吹奏楽作品として1943年に作曲された『古典風軍楽「吉志舞」』の中、後年、「怪獣大戦争」のマーチとしても使われることになるお馴染みのテーマが登場するところと、『SF交響ファンタジー第1番』の終盤、「宇宙大戦争」タイトル・テーマの0分34秒から「怪獣総進撃」のマーチへとなだれ込んでいくところの音楽、演奏に、「おっ!」と惹きつけられましたね。  1986年?2005年4月まで、陸上自衛隊中央音楽隊の隊長(指揮者)を務めた野中 図洋和(のなか とよかず)指揮による、中央音楽隊長として最後の録音(2005年1月20日、25日。陸上自衛隊中央音楽隊音楽講堂にて)  伊福部 昭の力強く、リズミックな音楽の特色を際立たせた快演。聴いていてわくわくと、心が弾みました。
「伊福部節」、ここにあり!
「自衛隊が私の『自衛隊マーチ』をやってくれるんですね!!」と、伊福部氏も大喜びの企画で、 伊福部氏本人のお墨付きを得た編曲とあって、とても楽しめます。 演奏の技量も最高レベルで、演奏に「荒れ」が無いのは、野中隊長をはじめ、 中央音楽隊演奏者の伊福部氏に対する敬意から来るものでしょう。 迫力がある演奏は、「管楽器は迫力があっていいですね。フォルテ好きの私にはたまりません」と 伊福部氏も絶賛しています。 また、非常識なくらい充実したお馴染みの片山杜秀氏による解説、 編曲者の思いが綴られたライナー・ノートも魅力です。 「一流の味噌は味噌臭くない。一流の芸術は芸術らしくない」とは伊福部氏の生涯の信条でしたが、 その一流の芸術、「伊福部節」がここにはあります。 特に初めて聴いた「交響譚詩」では、「こんなに綺麗な音楽があるのか」と 感動しました。 純オーケストラ作品もよいですが、たまには肩の力を抜いて楽しめる吹奏楽作品もどうでしょうか。 選曲も秀逸なので伊福部音楽入門用にもおすすめです。
剛毅な快演・後世に残る仕事!
 陸上自衛隊中央音楽隊が、日本作曲界の重鎮伊福部昭の代表作を吹奏楽にアレンジして演奏したアルバムです。松木敏晃の編曲は作曲者本人の「お墨付き」を得ただけあって、原曲の魅力を損なうことなく、これら作品に新たな息吹を吹き込みました。このアルバムに収録された曲(シンフォニア・タプカーラ、交響譚詩、SF交響ファンタジー第1番)は、伊福部作品の中でも特に金管楽器と打楽器が活躍するものであり、剛毅で明朗な響きをその最大の特色とする吹奏楽での演奏にとてもマッチしていると思います。さらに特筆すべきは陸上自衛隊中央音楽隊の技量の高さ及び作品への敬意であり、彼らの力なくしてこのアルバムは成立し得なかったことでしょう。
 私は陸上自衛隊中央音楽隊の演奏会で初演を聞くことができましたが、その時の圧倒的な感動は今でも忘れることができません。なお、初演時には伊福部氏も臨席しておられましたが、きっと満足されていたことと思います。
 素晴らしい曲が、素晴らしい編曲とヴィルトゥオーゾ集団に出会った時には、管弦楽や吹奏楽といったジャンルに関係なく、純粋に音楽の感動を味わえるということが実感できる好例です。ぜひ一聴をお勧めします。

舞 ― 伊福部昭 舞踊音楽の世界

[ CD ]
舞 ― 伊福部昭 舞踊音楽の世界

・日本フィルハーモニー交響楽団
【キングレコード】
発売日: 1995-11-22
参考価格: 2,854 円(税込)
販売価格: 2,711 円(税込)
 Amazonポイント: 27 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 2,100円〜
舞 ― 伊福部昭 舞踊音楽の世界 ※一部大型商品を除く
- 収録曲 -
1. 舞踊音楽「サロメ」
2. 兵士の序楽
カスタマー平均評価:  4
あれも伊福部、これも伊福部
伊福部昭がバレエ音楽も数多く手掛けてきた事は、ファンの人ならば 良く知る所であるが、主な要求要素がリズム・叙情性・喚起性等で あり、肉体にダイレクトに訴える事の出来る音楽、と考えた場合、舞踊 というジャンルと伊福部音楽のコラボレーションは至極当然の事と 思える。 この「サロメ」は、徹頭徹尾、中近東・東洋音階を意識した(というか 元々の持ち味の一つなのだが)メロディが、時にはムーディに、時には バーバリックなリズムに乗って展開されていく。 激しい律動の緩急、音の厚さ・・・ なるほど、これは西洋バレエの音楽ではない。かといって「和風」の サロメ、という表現も当てはまらない。 結局「伊福部」の「サロメ」なのである。そうとしか言い様がない。 故に素晴らしいと感じる。 同じく収録された「兵士の序楽」は、伊福部本人の弁によると当時軍部 に半ば強制的に書かされたものらしい。 しかしどういう経緯で出来上がった作品であろうと、発表された時点で それは「作品」である。不特定多数の聴衆にああだこうだと批評される 運命にある。かくして聴いてみた結果、この作品も「紛れもない」 伊福部作品であった。 創られた背景はともかく、曲の鳴り出しから数十秒後には、全身鳥肌を 立てまくった男が、少なくとも一人ここに居る。 「伊福部昭の音楽だぁ・・・!」そう言うしかなかった。 戦後の長い時間を経て、出るべくして出た作品、素直にそう感じた。

特集
アンパンマン
すぎやまこういち
るろうに剣心
伊福部昭
影山ヒロノブ
奥井雅美
下川みくに
岩男潤子
宮村優子
犬夜叉
高橋洋子
坂本真綾
三石琴乃
子門真人
水木一郎
菅野よう子
大野雄二
冬木透
八手三郎
飯塚雅弓
堀江美都子
堀江由衣
林原めぐみ
鈴木キサブロー
國府田マリ子









Copyright © 2009 アニソン主題歌店. All rights reserved.    Program by 簡単アマゾンサイト作成ツール 4.1.2

 更新日 2009年7月6日(月)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク